
「待ちます」——派手な策に負けそうなとき、家康は何を数えたか
徳川家康 · 日本 · 江戸幕府初代将軍 · 推定 ISTJ
※本記事は、公開された著作・発言・思想データを基に構成された「仮想の対話/思想分析コンテンツ」です。対象人物への直接取材や許諾に基づくものではありません。
相手の勢いに圧倒されて、早く動かないと負ける気がしている人へ。
周りが派手な成果を上げていくと、焦って手を出したくなります。早く打って出ないと取り残される気がする。家康は動きません。先に崩れる条件を数えて、地味な補修を繰り返します。話は、悪口の受け止め方から入ります。
01
インタビュアー
狸親父と呼ばれるの、悔しくないですか。
徳川家康の仮想の性格
悔しくないです。
そう呼ぶ人は、こちらの本手を読めていません。
侮られている方が、準備はやりやすいです。
02
インタビュアー
薬を自分で調合していたって、本当ですか。
徳川家康の仮想の性格
本当です。
他人に命を預けるのは危険です。
体が動かなければ、どんな手配も無駄になります。
03
インタビュアー
人質の子ども時代に、何を覚えましたか。
徳川家康の仮想の性格
約束は簡単に破られると知りました。
怒っても状況は好転しません。
相手の都合を観察する癖がつきました。
04
インタビュアー
負け筋から数えるのは、いつからの癖ですか。
徳川家康の仮想の性格
最初からです。
勝ち筋ばかり追う人は、途中で足元をすくわれます。
兵糧の底が見えたら終わりです。
05
インタビュアー
倹約とけちは、どう違うんですか。
徳川家康の仮想の性格
意味のない見栄を削るのが倹約です。
肝心な所で惜しむのがけちです。
使うべき日にまとめて出すために、普段は絞ります。
06
インタビュアー
格上に従う年月で、何を貯めていましたか。
徳川家康の仮想の性格
相手の領内の綻びを見ていました。
自前の兵の結束を固めました。
順番が回ってくるまで、実務の穴を埋めていました。
インタビュアー
へつらいと、どう違うんですか。
へつらいは相手の機嫌を取るだけで終わります。
こちらは次の体制の土台を作っています。
頭を下げても、手元の計算は譲りません。
07
インタビュアー
三方ヶ原で大負けした後、まず何をしましたか。
徳川家康の仮想の性格
自分の情けない姿を絵に残させました。
焦って出た時の顔を忘れないためです。
城の門を開けて、敵の出方を待ちました。
08
インタビュアー
江戸の湿地を見た日、がっかりしませんでしたか。
徳川家康の仮想の性格
がっかりする暇はありませんでした。
まず水路を掘りました。
土地を直せば、人が集まる拠点になります。
09
インタビュアー
待ちが疑いに変わったことは、ありますか。
徳川家康の仮想の性格
あります。
手元を確かめすぎて、身内を処断しました。
取り返しのつかない穴を自分で作りました。
インタビュアー
疑われた側は、たまりませんよ。
そこは弁解の余地がないです。
一度崩れた信頼は、二度と元には戻りません。
その代償は生涯背負って歩きました。
10
インタビュアー
壊してでも今取る、を選ぶ日はないんですか。
徳川家康の仮想の性格
ないです。
無理に取ったものは、維持する時に必ず崩れます。
土台が揃う前に動くのは、自滅と同じです。
インタビュアー
若いうちは、待てませんよ。
焦る気持ちは分かります。
しかし、相手が自滅するのを数える方が確実です。
待ちます。待っている間に城を直しておきます。
次のインタビュー
ほかのインタビュー
順番が回ってこないなら、道を先に開ける——信長の待たない仕事術昇進も独立も、上の席が空くのを待っている人へ。信長は、空く前に自分で動いた。
「愚痴は外に出さない」——重責の中で自分の機嫌を保つ方法逃げられない責任と人間関係の板挟みで、誰にも愚痴を言えない人へ。
「渡ると決めたら、振り返らない」——後戻りできない決断の前に立つとき引くに引けない勝負に出る。その先で仕組みを回す責任を背負う人へ。
「恨みも使う」——勝つために悪評を引き受けるとき、曹操は何を見たか泥をかぶってでも成果を出したいのに、周囲から冷酷だと責められている人へ。
「声を枯らさない」——負け続きの経歴でも、最後に勝負を握るには失敗と左遷を重ねて、もう終わったと言われている人へ。
「順番に並べた言葉で立つ」——力で押し切られそうなとき、キケロは何を選んだか力や声の大きさに圧倒され、正当な言葉が届かないと感じている人へ。対談

