
「肩書は置いて行く」——組織の枠を捨てて、通したい取引があるとき
坂本龍馬 · 日本 · 維新の志士 · 推定 ENTP
※本記事は、公開された著作・発言・思想データを基に構成された「仮想の対話/思想分析コンテンツ」です。対象人物への直接取材や許諾に基づくものではありません。
自社の看板や役職に縛られて、相手の懐に入れない。身軽になって動きたい人へ。
組織の中にいると、肩書や前例が邪魔をして話が進まないことがあります。相手の面子と自社の掟を気にして、誰も最初の一歩を踏み出せない。坂本龍馬は枠の外へ出ました。看板を捨てて、実利だけで二つの巨大な勢力を結びつけました。話は、脱藩の罪から入ります。
01
インタビュアー
脱藩って、どれくらい重い罪なんですか。
坂本龍馬の仮想の性格
脱藩は死罪です。
家の者にも迷惑が及びます。
それでも外に出る必要がありました。
02
インタビュアー
剣が強いのに、ピストルを持ったんですか。
坂本龍馬の仮想の性格
剣は一対一の道具です。
ピストルは多勢を相手に引けます。
新しい道具を拒む理由はありません。
03
インタビュアー
犬猿の仲の二つを、どうやって握手させたんですか。
坂本龍馬の仮想の性格
互いに足りないものを数えました。
長州には米がありました。
薩摩には武器の手配力がありました。
意地の張り合いより、実利を先に通しました。
04
インタビュアー
藩ではなく会社を作ったのは、なぜですか。
坂本龍馬の仮想の性格
藩の枠では海を渡れません。
船を動かすには資金が必要です。
志だけでは飯を食えません。
インタビュアー
武士の商売って、笑われますよ。
笑わせておけばよいです。
金を稼ぐ者が一番強い船を買えます。
格式で腹は膨れません。
05
インタビュアー
交渉の前に、相手の損得をどう調べるんですか。
坂本龍馬の仮想の性格
相手の帳簿と蔵の底を見ます。
困っていることの順位を聞き出します。
喉から手が出るものを先に掴みます。
06
インタビュアー
沈んだ船の賠償を、法律で取った話は本当ですか。
坂本龍馬の仮想の性格
海上衝突の規則を盾に取りました。
怒鳴り合いではなく国際法規を引きました。
相手は金を払わざるを得なくなりました。
07
インタビュアー
姉さんへの手紙には、何を書いていたんですか。
坂本龍馬の仮想の性格
愚痴も自慢もそのまま書きました。
日本を洗い直すと大風呂敷を広げました。
叱られるのも承知で筆を走らせました。
08
インタビュアー
初めて軍艦を動かした日、怖くなかったですか。
坂本龍馬の仮想の性格
そこは記録に残っていないです。
無い所を埋めて話す気はないです。
09
インタビュアー
間に立つ人は、最後に両方から疑われませんか。
坂本龍馬の仮想の性格
どちらからも裏切り者に見えます。
宿を取るたびに命を狙われました。
疑われるのは仕事のうちです。
インタビュアー
仲介は、手柄が残りませんよ。
手柄は相手に譲ります。
盤面が動けばこちらの勝ちです。
名を残すために間に入ったわけではないです。
10
インタビュアー
藩に残って中から変える道も、あったのでは?
坂本龍馬の仮想の性格
藩の中では手続きが先に立ちます。
許可を待つ間に国が沈みます。
外から引っ張る方が早いです。
インタビュアー
辞めるのは、逃げとも言えますよ。
逃げ場のない荒野へ出ただけです。
身分を抱えたままでは、他所の藩と話せません。
敵どうしを、先に会わせます。肩書は、置いて行きます。
次のインタビュー
ほかのインタビュー
順番が回ってこないなら、道を先に開ける——信長の待たない仕事術昇進も独立も、上の席が空くのを待っている人へ。信長は、空く前に自分で動いた。
「愚痴は外に出さない」——重責の中で自分の機嫌を保つ方法逃げられない責任と人間関係の板挟みで、誰にも愚痴を言えない人へ。
「渡ると決めたら、振り返らない」——後戻りできない決断の前に立つとき引くに引けない勝負に出る。その先で仕組みを回す責任を背負う人へ。
「恨みも使う」——勝つために悪評を引き受けるとき、曹操は何を見たか泥をかぶってでも成果を出したいのに、周囲から冷酷だと責められている人へ。
「声を枯らさない」——負け続きの経歴でも、最後に勝負を握るには失敗と左遷を重ねて、もう終わったと言われている人へ。
「順番に並べた言葉で立つ」——力で押し切られそうなとき、キケロは何を選んだか力や声の大きさに圧倒され、正当な言葉が届かないと感じている人へ。